Monday, 23 November 2015

Obscure


夏の終わりの強い日差しが傾いて
道の上に家々の影を落としてゆく
妹とぼくはチョークをもって
黒い家の影に沿って白墨の線を引いていく

三角屋根の家が道の上で横たわる
ぼくたちは影でできた家の上にいくつもの窓を描き
扉と、家をとりまく柵まで描いた

妹がお気に入りのお隣のねこの画を描いていると
となりの家から現れた猫がぼくらの家に入り込む

すっかり満足して、ぼくたちは影の家のうえに寝転んだ
ぼくは三角屋根のところに、妹は右から三つ目の窓の上に

木漏れ日がぼくらの家に光の滴を落としている
ぼくはすっかりこのひんやりした居心地のいい家が気に入った
明日はこの家に友達を呼ぼう

汗を拭きながら犬を連れてぼくたちの家の中を散歩している

ふとったおばさん

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